SAFETY

安心・安全

製造

PRODUCTION

製造

人の技術と想いの、
あわせワザ。

海から水揚げされた海藻は、海の恵みを育みキラキラと輝いています。しかし天然素材ゆえに、小さな海の生き物や小石、目を凝らしてようやくそれとわかる貝殻などが付着しています。それらを除去する選別作業にはオートメーション化できない根気強いキメ細かな「人」の感性が不可欠。一方で、全国屈指の生産量を誇る製造ラインでは、最先端の生産管理技法と、独自開発の装置・機器が活躍中。「つくりだす」という想いと技術が詰まったオンリーワンのラインから、今日もおいしい海藻製品をお送りしています。

「海藻のパイオニア」の名に恥じない、
新発想・新技術・新展開。

本社社屋に隣接する本社工場は、製造から箱詰めに至るまで、非常に高いレベルで自動化を達成しています。とはいえ、どんなに機械化が進もうと、製造現場の主役はやはり、熟練の技術と意欲を兼ね備えた「人」の力です。

製造ラインで最新の機械・装置の導入が進む一方、今でも300人を超える多数のスタッフが活躍しています。塩蔵品でも乾燥品でも、細かな異物を識別・除去するには、人間の目と指先が持つ繊細な感覚が不可欠。この選別作業を機械だけに任せるわけにはいきません。常に消費者の立場に立ち、どんな小さな異物も見逃すまいとする強い想いが責任感を保つことができるのです。

  • さらには一人ひとりのスキルを伸ばすための社員教育制度も完備。優秀な社員に毎月金銀銅の独自の表彰制度など、社員の意欲を引き出す工夫も成果をあげています。生産設備を着実にブラッシュアップできるのも、高レベルな「人材力」あればこそです。

    機械メーカーとの共同開発によるオリジナル装置(充填機、計量機、包装機など)や自動倉庫など、生産ライン内はもちろん、ラインを取り巻く周辺設備にも先進的な技術を積極的に導入しています。また衛生管理の徹底にも力を注ぎ、商品の生産・製造・流通経路がわかるトレーサビリティも確立しています。

    人と技術の力を最大限に活かした生産体制。それは他社に真似できない大きな特長であり、財産です。

味付きもずくの生産工程

どんなに機械化が進もうと、製造現場の主役はやはり、熟練の技術と意欲を兼ね備えた「人」の力です。
多くの工程を経て、安心・安全を食卓へお届けしています。

味付きもずくの生産工程

QUALITY CONTROL

品質管理

消費者の視点に徹し、
おいしさと安心を追求。

品質管理部門にはいくつものミッションがあります。微生物検査や理化学検査といった検査業務をはじめ、生産ラインや作業環境の衛生管理と多岐にわたる役割の中でも、「お客様の立場」に徹した品質管理こそが最大のミッションにほかなりません。あくまでもお客様の目で衛生面・管理面を管理し、安全・安心な商品づくりを支える品質管理体制の現状をご紹介します。

  • 研究、開発、啓蒙。
    海藻の「世界標準」を目指す
    多彩な挑戦。

    当社は、世界でいちばん海藻を活用している日本において、どこよりも熱く海藻の可能性に挑んでいる企業と自負しています。お客様に安全でおいしい海藻商品をお届けしたいという使命感が品質管理スタッフを動かすエネルギーの源になっています。その根幹を成すのが、原料調達段階の厳格な管理に始まり、製造段階の各種検査業務、さらには衛生管理まで包括するキメ細かな品質管理業務です。

  • 調達段階では、原料を仕入れている水産会社や依託工場の衛生調査を製造部門と協力して実施。北海道へ、沖縄へと、出張も日常茶飯事です。また一般的には主に製造後や出荷前の抜き取り検査を行う企業が多いですが、当社はそうした検査はもちろんのこと、原料受け入れ時の検査、製造前段階での理化学検査など、製造工程のおける「入り口」での検査を徹底。より高いレベルでの安全確保を図っています。

    こうした高度な検査業務に備えて、本社工場内にある品質管理室には高速液体クロマトグラフィーなどの検査機器を完備。また製造現場における社員一人ひとりの衛生管理の徹底においてもリーダーシップを発揮しています。

品質管理部門の所管管理業務一覧

原料管理 受入時・使用時の微生物検査、品質確認検査
製品管理 ① 製造時の製造ロット等の液クロ(HPLC)、pHメーター、Brix計等による理化学検査
② 製造後の製造ロットごとの微生物検査、キープサンプル保持
製造工程・設備管理 工程別・設備別の抜き取り検査および拭き取り検査
添加物・薬剤等管理 数量管理および誤使用防止のための管理
従業員管理 衛生面等の教育・指導
賞味期限管理 賞味期限設定のための日持ち検査
書類管理・作成 商品規格書、表示チェック等
安定供給

RELIABLE
SUPPLY

安定供給

色物海藻・もずく・めかぶ
取扱高全国No.1!
海藻のパイオニア。

健康にダイエットにと世間の注目を集める海藻ですが、当社はその海藻の取扱い高が全国トップ。人気の色物海藻から希少種までありとあらゆる海藻を取扱っています。そして塩蔵品、乾燥品、スーパーや、コンビニのPB商品、自社開発のオリジナル商品の開発・製造や、海藻の類まれな栄養成分を活用した付加価値提案まで。国内ニーズだけでなく、海外ニーズにも対応できるのは海藻のパイオニアだからこそです。

  • 仕入先は全国の海、そして世界の海。

    仕入先は全国の海、
    そして世界の海。

    当社は北海道から沖縄はもちろん海外も含め、1,000社を超える取引先に対し、求められる商品を確実に調達できる体制を確立しています。

    多くはワカメ専業、ヒジキ専業というように、単独あるいは2~3品目の海藻に強みを発揮する商社やメーカーですが、当社のようにあらゆる海藻商品を取り扱う総合メーカーは全国でもきわめて希少な存在といっていいでしょう。この幅広い商品力を支えるのが、国内外に網羅した約200社の仕入れネットワークです。全国各地の漁連の入札に直接参加するケースも珍しくありません。

  • 相場や季節の推移にもキメ細かく対応します。

    相場や季節の推移にも
    キメ細かく対応します。

    たとえば北海道・釧路の仲買人から極上のコンブを仕入れ、沖縄の水産会社から選び抜かれたモズクやウミブドウを調達。またワカメは三陸から伊勢湾から鳴門から、トサカノリは西日本一円の海から旬の素材を厳選。同じようにアオサは熊本、三重、福島と、同じ品目で各地に仕入先を持っているのも大きな強みです。相場の変化や季節の推移をにらんで、その時期に最も高品質でリーズナブルな商材をお届けすることができるのです。

調達マップ※

日本全国から調達するほか、国内で調達が難しい一部の海藻などについては、海外にも仕入れネットワークを広げています。カナダのハナサクラソウ、チリのスギノリなどがその一例。近隣アジア諸国にも調達ルートを確保し、万一の品薄などのケースに備えています。

※主要調達地:抜粋

加熱殺菌方法

HEAT
STERILIZATION
METHOD

加熱殺菌方法

カネリョウの業界唯一の
加熱殺菌方法。

カネリョウ海藻のおいしい食感の秘密は、THC(髙木式加熱冷却機)を使った加熱殺菌方法!装置の中にステンレスの板を電極にして貼り付け、海藻を入れて電気を通すことによって、海藻が導体となり、自己発熱することで短時間で加熱することが出来ます。通電により火や蒸気と比べ、加熱時間を短縮。生の海藻の食感をそこなわず、殺菌することが可能となります。

THC(高木式加熱冷却機)の原理図

THC(高木式加熱冷却機)の原理図

THC(髙木式加熱冷却機)と従来のスチーム機の違い

カネリョウの
THC(髙木式加熱冷却機)
従来のスチーム機
製法 めかぶに直接通電させ、電気抵抗によりめかぶそのものを発熱させ加熱殺菌。 めかぶに水分を含ませ、メカブと水で蒸気をもって間接加熱して加熱殺菌。
殺菌 直接通電で体全体に電気が流れ、自己発熱による均一な加熱が可能。温度制御が電気を直接コントロールするため、応答速度が速く安定した温度で連続殺菌ができます。 間接加熱のため固体温度にムラが発生し、均一加熱は不可能でした。
品質 固体全体に通電、自己発熱するため均一かつ急速加熱が可能。固体にかかる負担が少なくなります。固体そのものの色・風味・食感等の品質劣化を限りなく抑えた製造が可能となりました。 蒸気による間接加熱で、水→固体外部→固体中心の順で温度が上昇するため、固体にダメージが大きい。加熱に必要な水分量の調節のため、加熱後の水切りでは固体の成分(旨み・ヌメリ)が流出してしまう問題がありました。
環境・
その他
原料前処理のための安定的な加熱を行うためのノウハウは必要です。化石燃料等の使用がなく地球にやさしい燃料(電気)を使用します。 温度制御は容易にできるが作業内の温度上昇に伴う衛生面の確保と騒音に神経を使いました。