第7回のコラム「お刺身にそえてある海藻はどんな海藻?食べてもいいの?」
を読んだ友人から「白やピンクの海藻にもそれぞれ名前があるんだね。」
「他にも食べられる海藻ってあるの?」という質問がありました。
友人が、海藻に興味を持ち出している!!
という喜びと同時に、今回の海藻コラムのテーマが決定しました。
今回の海藻コラムでは、
『食用の海藻にはどんなものがありますか?』という疑問についてお話しします。
海藻は「紅藻類」「緑藻類」「褐藻類」と大きく3つのグループに分けられることは
以前のコラムでもご紹介しました。
(詳しくは第3回コラムへhttps://okagesamanet.com/seaweed/928-2/)
「ワカメ、昆布、メカブ、ヒジキ」のような代表的な食用の海藻は、
全て「褐藻類」に含まれています。
ではその他に食用とされている海藻にはどんなものがあるのか?
3つのグループ別にお話ししていきましょう。
目次
■今回のコラムを読むことで・・・
今回のコラムを読むことで、得られる読者の方々のメリットはこちらです!
1.海藻を使った料理を毎日の食卓に出すことで、家族が健康になる。
2.料理のレパートリーが増える。
3.お子さんに海藻の名前を教えることができる
などなど、家族の会話が増えて、健康的な生活を送れます!
この一石二鳥なコラムを読まない理由などありませんよね。
今回もぜひ楽しんで読んでください。
■100種類以上の海藻を食用とする、海藻王国 日本
昆布で出汁をとる、あつあつのご飯を海苔で巻く、
ヒジキなら煮物にと昔から海藻が食文化に定着している日本。
海藻の名前を聞けば、その海藻を使った料理がすぐに思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
「この海藻食べられるんだ!」「あの食品は海藻からできていたんだ!」
のお声が聞こえてくること間違いなし。
では有名無名に関わらず、食用海藻をご紹介していきましょう。
■おにぎりやトッピングに使われる海苔は「紅藻(こうそう)類」
赤い色素を持ち、体の色は紅色、黄紅色、暗紅色をしています。
身近な種類としては、まず海苔があげられますが、
他にはテングサ、トサカノリ、オゴノリ、フノリなど食用としてあげられる種類がたくさんあります。
海の中で進化を遂げたので、重力の少ない水界に適応してしまったため体の構造が堅固ではありません。
トサカノリ
刺身のつまや、海藻サラダによく使われています。
本来は赤い色ですが、色素が抜けることで緑色の「青とさか」、「白とさか」となり
料理に彩りをあたえます。
テングサ
「テングサ」はテングサ科の海藻の総称で、日本では20種程度が知られています。
どれも寒天源藻として利用されています。
エゴノリ
一般的にはえご草と呼ばれ、煮溶かし固めたものは博多では「おきゅうと」、
佐渡の「えごねり」が有名。
■汁物、サラダ、キムチ、天ぷらとお料理の名脇役、
きれいな緑色が食欲をそそる「緑藻(りょくそう)類」
身近な食用種としては、アオサ類、アオノリ類、ヒトエグサ類があります。
さらにクビレズタ(海ぶどう)、ミル(海松)などもあります。
陸上の植物と同じ光合成の色素を持っているため緑色をしています。
アオサ
「アオサ」と呼ばれ食用とされる海藻は主にヒトエグサ属のヒトエグサという種類。
板状に抄いたり、そのまま乾燥させて製品化されます。
天ぷらや汁物など幅広く食され、ノリの佃煮の原料にもなっています。
ウミブドウ
イワズタ属のクビレズタという種類。
小枝が緑色のぶどうのように見えるので、一般的には「海ぶどう」と呼ばれています。
沖縄では食用に盛んに養殖され、生のものや塩蔵品が流通しています。
ぷちぷちした食感が好まれ、酢の物やサラダで利用されています。
ミル
全体の形がマツの木のように末広がりになっています。
「万葉集」にもミルを題材にした歌が詠まれていて、古くから知られている海藻です。
ハワイでは「リム」という名前でサラダとして親しまれていて、
韓国ではキムチを作るときに混ぜて食べられています。
■味噌汁や酢の物に使われる、日本を代表する海藻、
ワカメ、昆布、メカブ、ヒジキは「褐藻(かっそう)類」
体の色は黄色や褐色をしています。
日本では約400種類が知られていて、食品として利用される主な種類は
コンブ類、ワカメ、ヒジキ、モズク類があります。
モズク
「モズク」にはいくつかの種類があります。
一般的に販売されているのはオキナワモズクという種類。
その他にも、地域的にイシモズク、キシュウモズクなどが食用とされています。
アカモク
日本海側では「ギバサ」「ジンバソウ」などと呼ばれ、先端部分を包丁で叩いてとろ
ろにしたり、炒めたりして食べられています。
いま、TV番組でも特集が組まれるほど、健康効果で話題の海藻です。
アラメ
コンブ目の海藻で、宮城県から静岡県の太平洋沿岸などに分布。
乾燥させたものを水で戻して炒めたり、佃煮にして食べられています。
地方によっては「カジメ」と呼ばれることもあります。
■まとめ
今回のコラムを読んで、「日常的によく食べていたよ。」「こんな海藻あったんだ!」など
いろいろな感想を持っていただけたかと思います。
日本では、大昔から海藻を食料として利用してきたことも分かりましたね。
まだまだご紹介したい海藻はたくさんありますが、
みなさんも気付かないうちに一日数種類の海藻を食べているかもしれません。
家庭の食卓はもちろん外食先でも、食べる前に少しだけ、海藻が入っていないかチェックしてみてください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また、このコラムで紹介した珍しい海藻を配合した高品質の海藻サラダや、新鮮なもずくは以下からお試しいただけます。
【工場直送】おすすめはこちら