早いもので、おかげさまの海藻コラムも5回目を迎えました。
海藻は、カロリーが低いのでヘルシーなイメージをもっている方は多いのではないでしょうか?
早速ですがここで、海藻について簡単におさらいをしてみたいと思います。
海藻は大きく3つ、紅藻類(こうそうるい)、褐藻類(かっそうるい)、緑藻類(りょくそうるい)に分けられていて、約1,200種類の海藻が日本に生息しているといわれています。
その中でも、わたしたちの食卓に身近な海藻は、昆布、ワカメ、ヒジキ、メカブ(メカブはワカメの根元の部分)ですがこれは褐藻類。
同じ仲間なんです。そして、この昆布、ワカメ、ヒジキ、メカブの秘められた健康パワーがスゴイとテレビや雑誌で紹介されるようになってきているのをご存じでしょうか?
そこで今回は、数ある海藻の中で、褐藻類の海藻たちの健康パワーの元になっている成分と研究が進んで、今現在分かっている効果についてお話ししていきたいと思います。
今回のコラムで得られる読者の方のメリットはこちらです。
1.昆布、ワカメ、ヒジキ、メカブの健康パワーに詳しくなる。
2.毎日の食事でご主人やお子さんから「ママ、キレイになったね」と言われてしまう。
3.海藻のパワーを知ることで、家族みんながさらに健康になり、お母さんの手料理のレパートリーも広がる!
健康になって、キレイにもなれるなんて、欲張りな食べ物ですが、ぜひ今回のコラムを読んで今日からの献立に海藻を加えていただけたらうれしいです。
それではコラムに入っていきましょう。
■昆布、ワカメ、ヒジキ、メカブに入っている3つの物質がスゴイ
普段から私たちが食べている、昆布、ワカメ、ヒジキ、メカブ。
この海藻たちの中には、私たちの体に良い成分がたくさん含まれています。
その中でも特に取り上げたい成分はこの3つ、
- フコイダン
- フコキサンチン
- アルギン酸
です。
聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、この3つは海藻のネバネバの中に含まれている成分です。
ネバネバというと、まず最初に思い出すのが納豆ですが、海藻も納豆に負けないくらいの優れた食品です。
それでは3つの成分をひとつひとつ見ていきましょう。
1.フコイダン
フコイダン、聞いたことがある方も多いのでは無いでしょうか?
フコイダンと言えば、昆布のネバネバ成分・・・と、すぐイメージできる方も多いことでしょう。それだけ有名な成分です。
昆布のネバネバはもちろんですが、メカブやモズクのネバネバの中にもフコイダンは多く含まれています。
さて、フコイダンの機能性は、今明らかになっているだけでも、
- ・抗血液凝固作用
- ・抗がん作用
- ・コレステロールの低下作用
- ・血圧を下げる作用
- ・抗ウイルス作用
- ・抗アレルギー作用
その他にも、胃がんの原因の一つと言われるピロリ菌の定着を邪魔する作用や、育毛作用もあるそうです。
それから、抗酸化作用もあるためアンチエイジング効果も期待されています。
まだこれ以外にも書き切れていない効果があるかもしれません。
と言うのも、今現在もいろいろな研究機関でフコイダンの研究が進んでいて、これから先もっと新しい働きが見つかるかもしれないからです。
これだけすごい成分ですから、フコイダンと検索すると海藻そのものよりもフコイダンを抽出したドリンクや健康食品が数え切れないくらい販売されています。
これだけ人気があり注目されているフコイダンは、人間にとって、とても希望のある成分と言っていいかもしれません。
また、海藻にとってのフコイダンの役割はどんなものなのかをお話ししたいと思います。
海藻にとってのフコイダンは、海藻がキズついたときにバイ菌が体に入ってこないようにしたり、干潮の時に体を保護するためのものだと考えられています。
実は、海藻にとってのフコイダンの機能は、まだよく分かっていない部分も多いようです。
(それはそれで驚きですね。)
2.フコキサンチン
次に、フコキサンチンです。
フコキサンチンは橙黄色(とうこうしょく)の色素です。(橙黄色は簡単に言うと黄色です。)
第3回のコラムで海藻の色についてお話ししたのを覚えているでしょうか?
このフコキサンチン色素は黄色ですが、海藻の体内にあるときは赤色をしています。
つまり、フコキサンチンが褐藻類の海藻を赤色にして、緑色の光を吸収して海藻が光合成するのを助けています。
さて、フコキサンチンの機能性ですが、肥満を抑制する効果があることが分かっています。
詳しく説明すると専門的になってしまうので簡単に説明すると、フコキサンチンは体の中にある余分な脂肪を熱に変えて脂肪の燃焼を助ける働きがあり、メタボ効果や肥満抑制効果が学術論文に発表されています。
3.アルギン酸
アルギン酸もフコキサンチンと同じく、ダイエット効果が期待される成分です。
アルギン酸の場合は、フコキサンチンのように脂肪の燃焼を助けるのではなく、体に入った脂肪を体に吸収されにくくするという効果があります。
アルギン酸は、食品だけでなく工業や医療にも広く使われています。
たとえば、工業関係だと布に模様を印刷するために使用されたり、医療関係だと歯の治療の時に歯形を取るときにも使われています。
以前、歯の治療で歯形を取っているときに、この材料は海藻から作られていると、先生に教えてもらったことがあったのを思い出しました。
アルギン酸だったんですね。
■天然そのままを食べよう
フコイダンやフコキサンチン、アルギン酸は、現代人にとって無視できない効果がたくさん入っていました。
今は、海藻から成分だけを抽出して作った、健康食品やサプリメントが数多く販売されています。
しかし、今回お話ししたフコイダンやフコキサンチン、アルギン酸は、熱に強いため、調理して食べても問題なく摂取ができます。
せっかく手軽に手に入る食品なのですから、毎日のお料理で食べていただいて、このコラムを読んでいる読者の方もご家族全員で健康になっていただきたいと思っています。
おかげさまでも海藻レシピを更新中ですので、毎日の献立にお役立てください。
■まとめ
今回は、知ってしまうと食べない理由が見つからない、海藻たちのパワーについてお話ししました。
昆布やメカブなどのネバネバは、健康にうれしい効果、そしてダイエットや美容にもうれしい効果がたくさん詰まっているというなんとも欲張りで、頼りになるスーパーフードだということが分かりましたね!!
コラムで紹介した海藻は、お近くのスーパーでも気軽に手に入る海藻たちです。
ドリンクや健康食品といった加工されたものも確かに手軽ですが、どこか味気ないものです。
ですからぜひ、海藻を毎日のお料理に使って下さい。
そして、ご家族みんなで自然な健康生活を送っていただけたらうれしいです。
海藻太郎
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