海藻の基本情報
コンブ目チガイソ科に属する海藻(褐藻)。日本では北海道から九州に広く分布しています。色は褐色だが、湯通しをすることで鮮やかな緑色に変化します。「わかめ」として一般に食しているのは葉状部で、根っこの部分の「胞子葉」と呼ばれるひだ状の部位は「めかぶ」として、また、ワカメの中央を走る中肋(ちゅうろく)部分である「中茎(なかくき)」と、胞子葉(めかぶ)から葉の付け根まで伸びる「元茎(もとくき)」はコリコリ食感が特徴でお酒のお供としても最高の「茎わかめ」として食されています。わかめは「万葉集」にも登場しているほど、古くから日本人に親しまれてきた海藻です。
食物繊維やカルシウムなどのミネラル類、β‐カロテンやビタミンKなどのビタミン類を含んでいます。水溶性食物繊維を多く含んでいることから、便通改善作用や食後中性脂肪値の上昇抑制作用などが報告されています。
100gあたり | エネルギー kcal |
タンパク質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
食塩相当量 g |
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わかめ (生) |
24 | 1.9 | 0.2 | 5.6 | 3.6 | 1.5 |
古くから、日本には、「薬は食べ物に及ばない」ということわざがあり、その実行こそが、健康と長寿の土台となっています。「食べ物」はすべて“薬”であるというのが、和食における食物感。その和食に込められた「薬食同源」の知恵が「ことわざ」です。「わかめ」を使ったことわざをご紹介します。
怒りっぽくなったり、イライラしてきたら、ワカメのみそ汁を摂ると良いという意味です。
血液中のカルシウム濃度が低下してくると、神経が訳もなく興奮しやすくなりイライラしてきますが、わかめには精神安定効果の高いカルシウムがたっぷり含まれています。
イライラしたときは、ワカメのみそ汁を積極的に摂りましょう!
3月~4月ごろ