海藻の基本情報
スギノリ目スゴノリ科の海藻(紅藻)。桜の花に似た形状をしていることから、「花桜藻」という商品名で販売されています。乾燥状態では小さく丸まっていますが水戻しをするとふわっと花が咲くように広がります。見た目が華やかで美しい海藻です。
水溶性の食物繊維(カラギーナン)を多く含 む海藻です。また、他の海藻に比べ栄養成分の亜鉛というミネラルを多く含んで います。亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」で、タンパク質合成や免疫反応の調節などに作用し、身体の成長と維持に必要な栄養素です。また、味覚に関わる細胞をつくる働きもあるので、食べ物をおいしいと感じるのに欠かせません。
100gあたり | エネルギー kcal |
タンパク質 g |
脂質 g |
炭水化物 g |
食物繊維 g |
食塩相当量 g |
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つのまた (塩蔵・塩抜) |
137 | 15.5 | 2.2 | 47.8 | – | 13.0 |
ツノマタは、漢字では「角又」と書き、鹿の角のように股状になっていることが語源と言われています。ツノマタを食用としている地域は少なく、主に壁土に入れたり、石けんなどとして利用されています。食用としている地域で有名なのは、千葉県銚子市、茨城県鹿嶋市など千葉県東部から茨城県南東部にかけてで、ツノマタを煮溶かして固めたものを郷土料理「海草(海藻こんにゃく)」です。